今回は、仮想通貨などの資産を守る「詐欺対策方法」について解説します。仮想通貨市場はまだまだ危険性も高く、詐欺の被害が後を絶ちません。皆さんはどうやって対策すべきか分かりますか?
この記事を読めば、詐欺被害を防ぐ方法が分かるため大事な仮想通貨やNFTを守ることができます。稼ぐことも大事ですが、資産を守る事こそ利益を得るのに重要な要素です。
※記事の情報は2025/5/17時点のものです。
仮想通貨市場に潜む危険性とリスク
仮想通貨やNFTの市場は急成長を続けていますが、同時に詐欺師たちも巧妙な手口で参入者を狙っています。実際に、詐欺の手法は日々進化しており、どれだけ慣れている方でも被害に遭う可能性があります。
詐欺被害の実態
2024年だけでも、世界中で約24億ドル(約3,600億円)の仮想通貨詐欺被害が報告されています。その中には、有名なNFTプロジェクト「CloneX」で知られるRTFKTのCOOでさえも175,000ドル(約2,200万円)以上の被害を受けた事例もあります。
このように、「確実な安全」はあり得ませんが、適切な対策を講じることで被害を大幅に減らすことができます。
詐欺師が狙う主なポイント
- 急いで判断させる: 「期間限定」「今だけ」という言葉で冷静な判断を奪う
- 技術的な複雑さ: 一般ユーザーにとって理解が難しい面を悪用
- 信頼関係の悪用: 有名人や「専門家」を装って信頼を得る
- FOMO(乗り遅れる恐怖): 「このチャンスを逃したら損する」という心理を突く
無料で出来るスキャム対策方法
①PCのウェブブラウザは「Brave」を使用する

詐欺の手法の中に「広告」を経由したダウンロードなどがあります。これは、仮想通貨やNFTに興味のある人を対象にした追跡型広告などを利用しています。
対策方法はシンプルで「広告自体を表示されなくする」という方法です。
これを実現するのが「Brave」というウェブブラウザを使用することです。普段うっとうしく感じているような広告もブロックできるため、安全性が高まります。
その他にも多くのメリットがあるため、私のメインブラウザはBraveです。
Braveのここがスゴイ
- 使用することで仮想通貨「BAT」を手に入れることが可能
- YouTubeも広告なしで視聴可能
- 「GoogleChrome」とほぼ同じように使える
- 「GoogleChrome」からの引き継ぎも簡単
- 邪魔な広告をブロック可能
- マルウェア & フィッシングからの保護も可能
- その他、VPN機能などセキュリティ性能が高い
使うだけで仮想通貨が稼げる
Braveを使用することで、日々のネットサーフィンだけでも仮想通貨が稼げます。
この仮想通貨「BAT」を受け取るのには、国内取引所「bitFlyer」が必要となるため、この機会に開設しておきましょう。

②拡張機能「Pocket Universe」をインストール

個人的にとても助かっているのが「Pocket Universe」というブラウザの拡張機能です。
これは「Brave」「GoogleChrome」の両方で使用できます。
Pocket Universeのここがスゴイ
- 拡張機能としてインストールするだけでOK
- トランザクションの内容が事前に分かる
- 操作ミスなどが無ければミントでのスキャム被害はほぼ無くせる
通常、トランザクション(処理)は見えないため、詐欺サイトに気づけないのが大きな問題となります。詐欺被害が発生する事例の一つに、「偽物のサイトでミントをしようとした場合」があります。これは通常気づけないことが多く、ミントをしたつもりが、実はウォレット内のNFTを指定のウォレットに送ってしまうトランザクションを承認してしまい、「自らNFTを送信した状態」を作り出されてしまいます。
ここで「Pocket Universe」を入れておけば、事前にトランザクションの内容が分かるので、危険だと分かってさえいれば承認しなければ良いだけとなります。
\ ダウンロードはこちら /
日本語で使用するなら、「KEKKAI」
同様のツールとして、国内企業が開発している「KEKKAI」もかなりおすすめです。今後も様々な機能が増えていくようなので、両方入れて使うのも良いでしょう。
スマホでも利用できるようになったので、ぜひスマホアプリも入れておきましょう。メタマスクなどのウォレットと連携させて使用することが可能です。
招待コードが入力されていない方は、以下のコードをご利用ください。
招待コード:AHFJ3
③Twitterの設定を変更
仮想通貨の情報を得るために、欠かせないのがTwitter(現X)です。ですが、Twitterから詐欺被害に遭う方が非常に多いのが現実です。
そんなTwitterからのスキャム被害を減らすための方法を2つ紹介します。
通知設定でミュート
まず1つ目はミュート設定の変更です。これだけでbotなど悪意のあるアカウントの多くから通知を受け取らなくなります。間違えて怪しいサイトなどに飛んでしまう可能性も減るので、真っ先に設定すべき項目です。
画像のように以下の4つの通知をミュートする設定に変更しましょう。
- 「あなたをフォローしていないアカウント」
- 「新しいアカウント」
- 「プロフィール画像がないアカウント」
- 「認証済みメールアドレスがないアカウント」

TwitterのDM設定を変更
TwitterのDM設定を変更
TwitterのDMでも怪しいURLなどが多く送られてきます。送られてきたURLは本当に信じられる方のみアクセスしましょう。最初から危険性のあるものを遮ってしまえばリスクは減らせます。
画像を参考に、TwitterDMの設定の変更を行いましょう。

④Discordの設定変更
Twitterと同じくらい欠かせないのがDiscordです。DMや友達追加などでおかしなURLを送ってきたりすることがあります。
「プライバシー・安全」の設定を変更
以下の設定を行うことで、怪しいDMのリンクなどをある程度事前に察知することが可能です。
- 「サーバーのデフォルトプライバシー設定」をDMを許可しない設定に変更
- 「知らない人からの友達申請を無視」する設定にする
- 「明示的なメディアコンテンツのスキャン」を有効にする
また、初期設定では「サーバーのデフォルトプライバシー設定」の部分がDMを許可する設定になってしまっており、ガンガンDMが送られてきます。
設定を変更し、勝手にDMが送られてこないようにしておきましょう。
知らない方からの友達申請も無視してくださいね。

公式アカウントにメモをしておく
Discordは、特定のアカウントにメモを付けておくことが可能です。例えば「Collab.Land」というアカウントにメモを付けておくことで、偽物と区別することができます。
公式のアカウントなどには必ずメモを付けて、偽物と区別するようにしましょう。

⑤ウォレットを用途ごとに使い分ける
仮想通貨を管理するのに必須のツールが「ウォレット」です。これは現実のウォレット(財布)と同じように捉えてください。
多くの人が被害を拡大してしまうのは、「ウォレットに必要以上の資産が入っている」ことで発生しています。まず第一にウォレットに必要以上の資産を入れないようにしましょう。
現実では「100万円を入れたまま買い物に行く」みたいなことをしませんよね?
以下を参考にして頂けたらと思いますが、例えば「通常用、保管用、エアドロ用、緊急避難用」の4つ以上を用意しておくことを推奨します。
- 「Google chrome」「Brave」などのブラウザを使用
- プロファイルを追加(下記画像参照)
- それぞれに別のウォレットを作成
- 用途によってプロファイルを切り替えることで、ウォレットを使い分ける
(保管用、ミント用、ゲーム用など)

保管用とミント用を分けるだけでも効果があります。
そもそも盗むものが無いウォレットなら、間違えて繋げてしまっても被害は最小限に抑えられるでしょう。
また、同様にスマホでシードフレーズを分けて複数ウォレットを管理する方法としては、「Bitget Wallet」がおすすめです。

有料で出来るスキャム対策
無料で対策する方法でも多くの詐欺の対策が可能です。ただし、これでも確実とは言えません。1つだけ有料ですが、非常に効果的な方法も紹介しておきます。
ハードウェアウォレットを使用する
有料での方法は、基本的にこの方法だけです。ハードウェアウォレットと呼ばれる、USBのようなものや、カード式のものなど形は様々なウォレットです。
特に高価なNFTなどはハードウェアウォレットで管理するようにしましょう。イメージは「金庫」ですね。現実的な物を使用して管理し、使用するとき以外はオンライン環境から遮断することが可能となります。
ハードウェアウォレットの特徴
- PINコード(暗証番号)などが無いとアクセスできない
- 通常のウォレットよりもリスクがかなり低い
- 物理的なデバイスで秘密鍵を安全に保管
- 多数の仮想通貨とNFTに対応
おすすめのハードウェアウォレット
ハードウェアウォレットの中で有名なのは、Ledgerというブランドです。非常に使い勝手も良いのでおすすめです。
重要な注意点:購入の際は必ず正規店から直接購入しましょう。正規店以外で購入したものの場合、それ自体が詐欺のツールとなっている危険性もあります。
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詐欺対策の心構えと基本原則
今回紹介した詐欺対策で、多くの被害を抑えられるはずです。ただし、普段から常に気を付けていなければ、どれだけ慣れている方でも被害に遭います。
詐欺対策の心構え
以下の心構えをしっかり読み、常に意識するようにしましょう。
【詐欺対策の心構え】
- 知らない人からの連絡は無視する
- URLを安易に信じない
- 公式サイトは必ずブックマークからアクセス
- 知らないものをダウンロードしない
- 怪しいファイルやアプリは絶対にダウンロードしない
- リスク分散をしっかりと行う
- 一つのウォレットにすべての資産を入れない
- シードフレーズは誰にも教えない
- 絶対に他人に教えたり、オンラインに保存したりしない
- 自分が本当に欲しいものを買う
詐欺の見分け方
- 非現実的なリターンを約束: 「確実に儲かる」「毎日○%の利益」
- 緊急性を煽る: 「期間限定」「今だけ」「先着○名様」
- 個人的な連絡: SNSのDMで投資話を持ちかけてくる
- 身元不明: 開発チームが匿名または実在が確認できない
まとめ:安全な仮想通貨投資のために
今回紹介した詐欺対策を実践することで、多くの被害を防ぐことができます。しかし、残念ながら今回は紹介しきれない多くの詐欺手法が存在します。
実践すべき対策(まとめ)
無料でできる対策
- Braveブラウザの利用
- Pocket UniverseやKEKKAIの拡張機能
- TwitterとDiscordのセキュリティ設定
- ウォレットの用途別使い分け
有料の対策
- ハードウェアウォレット(Ledgerなど)の使用
最後に
特にラグプル(出口詐欺)などは今回の方法だけでは防げません。そういったプロジェクト自体の見極め方も重要になってきます。
重要なのは、「確実な安全はない」ということを理解し、常に警戒心を持ち続けることです。しかし、適切な知識と対策によって、リスクを大幅に減らすことができます。
次回は「仮想通貨で稼ぐ手法とそれぞれのメリット・デメリット」について解説する予定です。
よくある質問
Q1: シードフレーズを入力するサイトは詐欺ですか?
はい、シードフレーズの入力を求めるサイトは100%詐欺です。正規のサービスではシードフレーズの入力を求めることはありません。
Q2: ハードウェアウォレットはどこで購入すべきですか?
必ず公式サイトや正規代理店から直接購入してください。Amazon等で購入する場合も、必ず正規販売店であることを確認してください。
Q3: 無料のNFTを配布しているサイトは安全ですか?
多くの場合詐欺です。特にシードフレーズや秘密鍵の入力を求める場合は絶対に避けてください。正規のエアドロップでも、最初は少額でテストすることをおすすめします。