NFTの世界へようこそ!
第一回から第三回までの講座を通じて、NFTの基本的な知識やウォレットの設定、暗号資産取引所の開設方法について学びました。さて、これらの基礎知識を元に、いよいよNFTを購入するステップへと進みます。
この第四回の講座では、NFTのマーケットプレイスの選び方から、購入手続き、そして安全な保管方法まで、一つ一つ丁寧に学んでいきましょう。
「そもそもNFTって何?」とNFT初心者の方はこちらから順に読んで頂けたらと思います↓
NFTマーケットプレイスとは?
NFTマーケットプレイスとは、デジタルアートや音楽、ゲームアセットといった、様々なNFTを取引するためのオンラインプラットフォームのことを指します。
これらのマーケットプレイスは、クリエイターが自分の作品を直接販売する場として、またコレクターが自分だけのアイテムを見つけて購入する場所として機能します。
このマーケットプレイスを通じて、クリエイターは自身の作品の価値を世界に広め、コレクターは自身のコレクションを拡大することが可能となります。
各プラットフォームの特徴と選び方のポイント
NFTの購入は、適切なマーケットプレイスを選ぶことから始まります。
自分の目的や予算、好みに合わせて、最適なプラットフォームを選びましょう。
以下は、実際に選ぶ際の一例です。
取り扱いNFTの種類
アート、音楽、ドメイン名など、どのようなNFTを購入したいかによって選ぶプラットフォームが変わる可能性があります。
手数料
取引時の手数料やガス代が異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
セキュリティ
プラットフォームのセキュリティ対策や評判を確認し、信頼性の高いマーケットプレイスを選ぶことをおすすめします。
ユーザビリティ
使いやすさやデザインも選ぶ際のポイント。実際にサイトを訪れて操作感を確かめると良いでしょう。
主要なNFTマーケットプレイスの比較
このセクションでは、日本で有名なマーケットプレイスの一部を紹介します。
用途や特長に合わせて選んで頂けたらと思います。
OpenSea(オープンシー)
OpenSeaは2017年に設立され、最も大規模なNFTマーケットプレイスとして知られています。
そのプラットフォームは、異なる数千のプロジェクトと何百万ものリスティングを提供しています。
ユーザーは自身のNFTを作成し、売買することができます。
また、様々なブロックチェーン、例えばEthereumやPolygonに対応している点も特筆すべき特性の一つです。
Blur(ブラー)
Blur(ブラー)とは、プロトレーダー向けに作られたNFTマーケットプレイスです。
複数のNFTマーケットプレイスをまとめて利用できる「NFTアグリゲーター」を実装しているのが主な特徴です。
Blurは取引手数料が無料であることや、トークンのエアドロップで非常に注目を集めました。
Coincheck NFT
Coincheck(コインチェック)は日本の主要な暗号資産取引所で、2021年にNFTマーケットプレイスを開始しました。
これにより、ユーザーは様々なNFTを購入、販売、および取引することが可能となりました。
また、ユーザーが自身でNFTを作成し、マーケットプレイスで販売することも可能です。
CoincheckのNFTマーケットプレイスは日本でのNFT普及に大きく寄与しています。
口座があれば利用できるので、まだ開設していない方はこの機会に開設しておきましょう↓
LINE NFT
LINEは、主に日本、台湾、インドネシア、タイなどで広く使用されている大規模なメッセージングアプリで、2021年にNFTマーケットプレイスを立ち上げました。
ユーザーは、LINEのプラットフォーム上で自分自身のNFTを作成し、売買することができます。
さらに、LINEのマーケットプレイスはLINEポイントでの購入もサポートしており、NFTを一般ユーザーにも身近な存在にする努力をしています。
実際、LINE NFTは今後日本市場でNFTが普及する上で、大きな役割を果たすことになるでしょう。
NFTの購入手順
NFTを購入するための手順は、選んだマーケットプレイスによって若干の違いがありますが、基本的な流れは共通しています。以下に、一般的なNFTの購入手順を解説します。
a. ウォレットとマーケットプレイスの連携方法
- まず、第二回で学んだウォレットをマーケットプレイスに連携させます。
- ほとんどのマーケットプレイスでは、トップページやログインページに「ウォレットを接続」というボタンがありますので、それをクリック。
- ウォレットの種類を選択し、指示に従って連携を完了させます。
b. NFTの検索と選び方
- マーケットプレイスの検索バーを使用して、購入したいNFTやアーティスト名を入力。
- カテゴリーやフィルター機能を利用して、希望のNFTを絞り込むことができます。
- NFTの詳細ページには、作品の情報や価格、以前の取引履歴などが表示されるので、しっかりと確認しましょう。
c. 購入手続きの流れ
- 購入したいNFTの詳細ページで「購入」または「入札」ボタンをクリック。
- 価格や支払い方法を確認した後、取引を進めます。
- ガス料や手数料が発生する場合があるので、その点も注意してください。
- 支払いが完了すると、NFTはあなたのウォレットに転送されます。
NFTの購入は、適切な手順を踏むことでスムーズに行うことができます。
特に初めての購入の際は、各ステップを慎重に進めることをおすすめします。
Openseaでの買い方はこちら
一般的によく使用される『Opensea』での買い方は以下の記事で詳しく解説しています。
NFT購入時の注意点
NFTの購入は初めての方には貴重な経験ですが、その一方で、初心者が知らない間に失敗や損失を招く可能性もあります。以下に、NFTを購入する際の主な注意点を挙げます。
a. 価格の確認と比較
- 同じNFTが異なる価格で出品されていることがあります。複数の出品者やマーケットプレイスを比較して、適正な価格を確認しましょう。
- 過去の取引履歴や類似のNFTの価格も参考にすると良いでしょう。
b. 作品の詳細や履歴のチェック
- NFTの詳細ページには、作品の説明やアーティスト情報、所有権の履歴などが記載されています。これらの情報をしっかりと確認し、偽物やコピーでないかを確かめましょう。
- 特に高額なNFTを購入する際は、アーティストの公式サイトやSNSを参照して、真正性を確認することが重要です。
c. ガス代について
- EthereumベースのNFTを購入する際、ガス代が発生することがあります。ガス代は取引の際の手数料のようなもので、取引の混雑具合によって変動します。
- 高額なガス料が発生する場合、取引を後回しにするか、他の時間帯に試すことを検討しましょう。
d. 一般的なオンライン取引の注意点
- 信頼性の低いマーケットプレイスや出品者からの購入は避けるようにしましょう。
- 取引の際は、個人情報の漏洩やフィッシング詐欺に注意することが必要です。
NFTの購入は、情報収集と注意深さが求められるプロセスです。
上記の点を心がけながら、安全に楽しいNFTの世界を堪能してください。
NFTの安全な保管方法
NFTを購入した後の保管は、その価値を守るための非常に重要なステップです。
特に高額なNFTや感情的な価値が高いアイテムの場合、適切な保管方法を選ぶことが必要です。
a. ハードウェアウォレットの活用
- ハードウェアウォレットは、物理的なデバイスに秘密鍵を保存する方法です。インターネットから隔離されているため、セキュリティが非常に高いとされています。
- Ledger Nano SやTrezorなど、複数のハードウェアウォレットが市販されています。
- NFTをハードウェアウォレットに移動する際は、デバイスとウォレットアプリの連携を確認し、手順に従って転送を行います。
ハードウェアウォレットに関して詳しく知りたい方はこちら↓
b. セキュリティ対策の基本
- ウォレットのパスワードや秘密鍵は、第三者に知られないように厳重に管理しましょう。紙に書き留めて安全な場所に保管することをおすすめします。
- フィッシング詐欺やマルウェアから自身を守るため、定期的にセキュリティソフトのスキャンを行い、OSやブラウザのアップデートを常に最新に保つことが重要です。
- 不審なメールやリンクをクリックしない、公式なサイトやアプリのみを利用するなど、基本的なインターネットの安全対策も忘れずに行いましょう。
NFTはデジタルアセットであり、その保管には十分な注意が必要です。
上記の方法を取り入れて、大切なNFTを安全に保管してください。
NFTの購入方法が分かったら
今回はNFTの購入と保管について紹介しました。
これで全4回に渡るNFT購入までのステップは終了となります。
もう一度最初から読みたい方は以下の記事をご覧ください。
NFT購入の参考に
NFTを購入する際、私は「信頼」を大切にしています。
そのため、作者である「クリエイターさん」を知った上で購入することも少なくありません。
以下の企画記事では、NFTクリエイターさん自身にクローズアップして人となりなどを紹介しています。
NFT購入の参考になりますと幸いです。
ブログ作成もおすすめ
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